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2021 11.29

自宅サロンの開業、何から始める?資金や準備内容を解説

開業支援

「自宅でサロンを開業したい」と思ってはいるものの、どのように開業準備をすればいいのかわからなくて困っている方も多いと思います。
サロン従事経験のある方も、未経験の方でも自宅サロン開業へチャレンジする方は増えています。
今回は、自宅サロンを開業するまでの流れや、自宅サロン開業のメリットとデメリット、必要な経費や資格、開業におけるポイントなど、自宅サロンの開業・経営についてまとめてご紹介させていただきます。

自宅で開業できるサロンの種類

自宅で開業できるサロンにはどんなものがあるのでしょうか。
ネイルやエステなどの美容系サロンや、料理やトールペイント、手芸などの趣味サロンなどもありますね。
今回の記事では、美容系サロンの自宅開業についてスポットをあてさせていただきます。
美容サロンの中にも何種類かあります。
マッサージやフェイシャルケアを提供するエステサロン、ネイルサロン、アイサロンについてご紹介します。

エステサロン

実は比較的開業のハードルの低いエステサロン。
将来的に店舗での独立を考えている方でも、まずはマンションの一室を含め、自宅サロンの開業をされる方がいらっしゃいます。
エステサロンは、無資格でも始めることができます。
自宅で開業するメリットとしては、比較的初期費用が抑えられるという点です。素肌を出す性質上、個室的空間が好まれるエステサロンにとって、最初から間取りが区切られている自宅は内装の費用がぐっと抑えられる点がメリットとなるでしょう。未経験で技術や体力が不安な方は、コラーゲンマシンやよもぎ蒸しなどの置型で手のかからず結果の出る機械もおすすめです。
ですがラグジュアリー感を求められやすいエステですので、あまりにも生活感が出てしまうとお客様がくつろげませんので、インテリアはやや高級感の溢れるものに統一するなどの工夫が必要になるでしょう。

ネイルサロン

内装としてはナチュラルなテイストやアットホームな空間でも始めやすいネイルサロン。
設備としてはテーブルと施術者・お客様の椅子、道具一式があれば始めることができます。長時間座りっぱなしになりますので、椅子の座り心地には特にこだわると良いです。また、最近ではiPadなどをお手元に置き、お客様に好きな映画などを見ていただくサービスをするサロンも増えています。プラスで準備すれば付加価値になるでしょう。
ネイルサロンは1:1の付きっきりでの接客が必要となりますので、お客様がリピートしてくださるような人気店になるためには、技術力が求められます。定期的に技術検定で腕を磨きましょう。
また、非常に流行に敏感な業界ですので、絶えず情報や流行をキャッチし、常にサロンのデザインや魅力をSNSで発信するなどの活動も必要になるでしょう。

アイサロン

まつげパーマやまつげエクステを提供するサロンをアイサロンと呼びます。
アイサロンは今回ご紹介している3つの中だと何点かの規定があり、ハードルはやや上がります。というのも、まず施術を行うには美容師資格が必要です。
また、美容所登録をして保健所による検査もクリアしなくてはならないため、未経験や無資格での開業はできません。
こっそりと始めて営業停止になったサロンさんも見聞きしたことがありますので、くれぐれも違法にならないよう注意しましょう。
美容師免許を持っている方でしたら、一定の美容所としての条件を満たしていれば開業は比較的しやすいです。美容所登録の規定には、例えば【待合所と作業所があること】【作業室内に手洗(洗浄)設備があること】などがあり、マンションでは比較的クリアしやすいですが作業所としてはできれば9畳以上あると安心でしょう。

自宅サロンのメリット

自宅サロンで開業するメリットにはどんなことがあるでしょうか。
まず1番、大きくは費用面となるかと思います。
エステサロンの項目でお話させていただいたように、内装費が抑えられるのもそうですが、そもそも店舗としての物件を探し、新たに契約するという労力と費用がカットできるのは非常に魅力です。
また、自宅に元々あるWi-Fiや電話をそのまま活用することができますので、月の経費を抑えることもできます。
2つ目は、地域に根付いたアットホームな空間作りができるという点です。自宅サロンで人を雇わず一人で開業する場合、基本的には完全予約制のプライベート空間でのご提供になるかと思います。サロンによっては、他にお客様のいらっしゃらないプライベート空間というのを生かして、お子さんを連れてきても良いですよ〜!というコンセプトのサロンさんもあります。育児中で美容に関心のある方にとっては大変ありがたいサービスとなることでしょう。
3つ目は育児との両立がしやすいという点です。
美容従事者は基本的にアフター6や土日がコアタイムとなるので、拘束時間の長い正社員は子育てしながらだと難しいという判断をされる方が多いです。
その点自宅サロンであれば、自分の匙加減で予約調整をできますので、子育てしながらでも十分運営を行っていけるのです。空き時間に家事をこなすこともできますので、ストレス値も下がることでしょう。中には、日中は営業せず22時以降の深夜帯に予約を受け入れているサロンさんもあります。

自宅サロンのデメリット

反対に自宅サロンを開業するデメリットはあるのでしょうか?
考えられることとしては、メリットとして上げた【両立】の面かと思います。
メリットでもあるのですが、自宅というプライベート空間の中で仕事を行うと、どうしてもオン・オフの切り替えがうまくできないという方もいらっしゃいます。できるだけ朝イチにその日のスケジュールをしっかりと整え、お客様のいない時間の使い方の見通しを立てる必要はあるでしょう。美容サロンにはサービス提供中だけではなくSNSの運用や、カルテの管理など様々な業務がありますので、毎日深夜までなんとなくダラダラと仕事をしてしまうことがないよう、自宅でありながらある程度従事時間を自分でコントロールすることも必要です。
また、現在の自宅がマンションの場合、不特定多数の方を出入りされる商業利用は、防犯上NGという物件も多くあります。自宅サロンを開業したいと思った場合はまず一番最初に、その場所での開業が可能なのかを調べましょう。
そしてそもそも【顧客が自宅に来ることが怖い】と思う方もいるかもしれません。
一軒家の場合、少し工事を加え、自宅スペースとサロンスペースは入り口から分けている(二世帯住宅のようなイメージ)場合もあります。自宅スペースに出入りできるドアには鍵をかけるなどの対策や、ご紹介のみで小規模で行っていくなどの方法で解消しましょう。

自宅サロン開業準備の流れ

それでは実際にサロンを開業するにあたっての流れを確認していきましょう。

《1.サロンコンセプトや提供内容の決定》
一番最初に、どんなお店創りをするかを決定しましょう。まずはコンセプトが重要になります。どんなお客様に来ていただきたいのか、どんな想いでお店を開くのか、どんな空間を提供したいのか。コンセプトが不明確だと、集客から非常に苦戦しますので、自分のお店はこういうことを大事にしています!と、例えば『ママが安心して自分磨きできるアットホームサロン』『日常から少し離れ、心身共にリフレッシュできるサロン』…など。またコンセプトは設備のカラーやインテリアなどを統一して揃えていくためにも最初に決めておくことが重要になってきます。大きくわけると、ラグジュアリー・ナチュラル・ヨーロピアン・アジアンなど。
何をというのはエステであれば提供の技術・機械など。ネイルやマツエクであれば、種類やメーカーなどをターゲットに合わせて選定しましょう。
ここがクリアできたら後は順番に必要なことを進めていきます。

《2.開業資金の準備》
《3.必要資格の取得》
《4.設備等の準備》
《5.開業届の提出》
《6.広告等の整備》
2.3は詳しくは後述させていただきます。

自宅サロン開業費用

《2.開業資金の準備》
2つ目は開業にあたって必要不可欠な資金。自宅サロンであれば比較的安価で始めることができますが、【内装費】【設備(機械含む)費】【消耗品等の雑費】【当面の見込み必要経費】などを書き出し、だいたいいくらくらいかかるのかを見通しましょう。
内装費:前述したように、自宅スペースとサロンスペースを分ける場合は内装工事費用が大きくなります。
設備費:最も費用が発生するのは、エステ機器になるかと思いますが、機械を入れない場合でも、ベッドや椅子などの大型什器やインテリア、レジシステムの導入などにどのくらい費用がかかるのかというのも下調べしておきましょう。
消耗品等の雑費:施術に関わる小物(ラップやティッシュなど)や、ペン・ファイルなどの雑費も開業時は案外かさみますので、ざっくりと見通しを見込み経費として立てておきましょう。
お店を始める場合はセブンエステさんなどのオンライン美容商材屋やアスクルさんなどの備品配送サービスが便利です。
費用が足りない場合は、助成金や補助金を活用しましょう。

自宅サロン開業に必要な資格

《3.必要資格の取得》
エステやネイルの技術は必須でない部分もありますが、やはり小規模で自宅開業するのであれば、お客様の信頼に繋がる民間資格の取得は重要になるでしょう。
アイサロンであれば、美容所登録も同時に進めましょう。
ネイルやエステの開業において、とっておきたい資格はあるのでしょうか?
それぞれご紹介していきます。

エステサロン開業に必要な資格

エステサロンの開業自体には前述した通り基本的に必要な資格はありませんが、民間のエステティシャン資格を有している証明のディプロマが店内にあると安心です。
国家資格ではありませんが、専門的な知識を身につけたり、エステティシャンとして客観的な信頼を確保したりするために民間のエステティシャン資格制度を取得している方は数多く存在します。
日本では主に【AEA認定エステティシャン】【CIDESCO-NIPPON】【ICAM JAPAN】などが有名な民間資格です。
また、美容鍼や整体などをメニューとして提供したい場合は資格を取得していないと違法となりますので注意しましょう。

ネイルサロン開業に必要な資格

ネイルサロンも開業に必須な資格はありませんが、やはり資格があるのと無いのとでは、サロンへの信頼度が変わります。
スキルに自信があったとしても、顧客にとって資格取得の有無で信頼度は変わってしまいます。
集客力の面でも資格の取得は推奨します。
資格取得を前向きに検討するのであれば、開業手続きに入る前に取得しましょう。
開業前に特に取得しておきたい資格としては【ネイリスト技能検定試験】【JNAジェルネイル技能検定試験】【JNA認定ネイルサロン衛生管理士】【I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験 3級】などがあります。

アイサロン開業に必要な資格

繰り返しになりますが、アイテサロンを開業するためには、国家資格である【美容師免許】の取得が必要です。かつては必要とされていませんでしたが、施術後のトラブルが多く発生したため、美容師免許を持つ人のみに許されることとなりました。
自宅サロンとして開業する場合には、保健所に自宅を美容所として登録する必要があります。
保健所の環境衛生監視員による検査もあり、問題がなければ【美容所確認済証】が交付されます。
その他、まつ毛エクステの民間資格を取っておくのもおすすめです。【JEA日本アイリスト協会】【JECA日本まつ毛エクステンション認定機構】【JEBA日本まつ毛美容協会】などの技能検定があります。

自宅サロン開業の注意点

資格取得までできたら、
《4.設備等の準備》
《5.開業届の提出》
《6.広告等の整備》
を進めていきましょう。
《2.開業資金の準備》の時点で大まかな見通しを立てているので、《4.設備等の準備》こちらはそれぞれ発注を済ませ、導入を進めていくだけです。
注意したいのが、《5.開業届の提出》です。
エステやネイルは無資格で始められると言っても、必ず【開業届】の提出を行いましょう。
「開業届出書」は国税庁のホームページから様式がダウンロードできますし、そこまで難しい知識は必要ありません。また、同じく国税庁HPからダウンロードできる「開業届出書」の提出と同時に「青色申告承認申請書」を提出します。
確定申告の際、青色申告をするにはこの手続きをあらかじめしておく必要があります。確定申告の方法には「白色申告」もありますが、青色申告の方が節税できるので、自宅サロンを開業するなら申請しておくのがおすすめです。
最後に《6.広告等の整備》を行いましょう。
せっかく開業してもお客様に知っていただけなければ無いも同じ…開業失敗になってしまいます。SNSやクーポンサイトなど、大きくお金をかけなくても集客する手段が現代は様々あります。まずはご友人の紹介などコンパクトにプレオープンをして紹介の輪を広げていくのも効果的です。

自宅で美容サロンを開業するには?についてご紹介させていただきました。
エステ・ネイルには開業にあたって必須な資格はなく、アイサロンは美容師免許と美容所登録が必須です。
お客様としても、経営としても安心安全に運営するために、民間資格の取得を推奨します。
開業にあたってはまずサロンコンセプトを決め、費用・設備・広告の準備をしたら開業届を提出するだけ!
育児との両立にもおすすめな自宅サロン開業、是非チャレンジしてください!
突然のチャレンジが不安な場合は、開業支援相談会や、開業支援セミナーの開催もございますので、お気軽にご相談くださいませ。